業界を越えて転職をするときに飲食店業界を選ぶ事例は増えてきています。グルメへの関心が高い世の中になった影響で飲食店産業を目指す人も多く、今までの仕事を辞めて自分の興味のある業態の飲食店を選んで転職するというケースがよく見られるようになりました。未経験でも転職できる求人が豊富という事情もこのような傾向を後押ししています。

典型的な例としてチェーン店やフランチャイズ店への転職があり、基本的には調理やフロアの仕事に携わることになるのが特徴です。どちらの場合にもマニュアル化が進んでいて特にスキルが必要ありません。大半がアルバイトによって賄われているので、常勤で転職できると店長候補になりやすく、安定して働けるようになっている人が多くなっています。

一方、高級料亭やホテルのレストランなどでもフロアスタッフとして転職している人も少なくありません。調理にはプロが携わっているものの、フロアスタッフであれば高いレベルの接客スキルがあれば良く、社会で働いてきた経験がある人であれば対応できることが多いのが特徴です。どちらの場合にも未経験でも採用することを明記しているのがほとんどなので気軽に応募しやすいという点からも着目されています。

また、飲食店業界で自分で調理をして飲食店を経営したいという人もいますが、開業に成功していることも増えてきました。未経験でも飲食店開業の支援業者やフランチャイズを利用すると経営を始めやすいからです。